飲むから噛むへ・・

助産学会ではたくさんの企業がPRのため参加されていましたが、
哺乳瓶の紹介も何社かありました。

店頭で育児相談をしていると、ママやパパ、おじいちゃんおばあちゃんが
哺乳瓶を熱心に探している姿を見みかけます。
たまに質問を受けることもあるので、勉強のため、ドクターベッタさんと、Combiさんのブースを
覗かせていただきました。

独特な形です。いままでなぜこんな形なのか知らなかったのですが、
このカーブがあることによって母乳での授乳と同じ体勢になるように
コントロールしているのだそう。(寝かせすぎない)

それによって、赤ちゃんの耳の中へ細菌とミルクが入ってしまい中耳炎になることを
防ぐのだそうです。


助産師さんが考えた、ブレイン乳首。

赤ちゃんは母乳を飲んでいるのではなく、唇や舌を巧みに動かしながらしごいて、搾り出しています。

そこで母乳の飲み方に近づけるため、乳首の先の丸い先端を大きく、固さを出すことにより
上あごと下あごをを使って噛みながら飲めるように作られているそうです。



Combiさんは今まで、独特の形の乳首で人気だったヌークと契約をしていらっしゃいましたが、
契約が切れたため自社ブランドとしてTeTeoシリーズの発売をしていらっしゃいます。

やはり乳首にこだわりがあり、ベッタと同じく先端の丸みを大きくし、直接ミルクがのどにあたって
流れ込まないよう多孔にしたりと、母乳と同じ飲み方ができるように研究していらっしゃいます。

乳首は飲むから噛むへ進化しているのだなあと、勉強になりました。

最後に。。
ドクターベッタの乳首開発に関わった助産師さんの言葉。
職業柄、子供は母乳で育てようと普通に思っていたけれど、
母乳が出ない・・。助産師の私が何で・・と泣き暮らす日々が続いたそう。

そんな母乳をあげられない罪悪感の中でも、子供はすくすく育ち、笑いかけてくれる。
何が何でも母乳をという思いから、子育てに大切な、抱きしめ、笑いかけ、話しかけるのを忘れていた。
それに気づいてからは子育てが楽しくなり、母乳と同じような姿勢で授乳できるベッタと出会い、乳首の
開発に関わるように。
たった数ヶ月の授乳期間を大切に過ごして欲しい。大丈夫。赤ちゃんにとってあなたが世界一なのですから・・。