ベジスイーツでPetit dejeuner! 〜プチデジュネ 軽いランチ講座〜

震災からちょうど一か月の昨日、ずっと準備していた料理教室、
ベジスイーツでPetit dejeuner! 〜プチデジュネ 軽いランチ講座〜」を行うことができました。
余震が続く不安と緊張の中、来てくださった皆様、本当にありがとうございます。

教室を行うにあたり、震災後やはりやるべきかずっと迷っていたのですが、
マクロビオティック教室の仲間に、
「亡くなられた方はその瞬間はとても怖い思いをして大変だったけれどすごく重要な役割があり、家族を亡くした方はどうして自分だけが生き残ってしまったんだろう・・って考えてしまうけれど生きていること、またそこから役割があり、被災はしているけれどすぐ復旧できた人にもまた役割があるんだよ」

「今はみんな緊張していてとても陽性の状態になっているので、スイーツ教室でリラックスしたい」
など励ましてもらい、自分も前に進めたような気がします。

ちょうど教室のある取手市は、満開の桜が咲いていて
あたたかな春の陽気。

色とりどりの春野菜を使って目でも楽しんでもらえるような
ランチプレートにしました。



左下から時計回りに
☆春野菜のケーク・サレ(塩ケーキ)
☆甘酒のブランマンジェ イチゴとラディッシュのソース
甘酒とリンゴジュース、イチゴの自然な甘さと、ソースに使ったラディッシュがほんのり辛味を添えています。
☆キャロットラペ テンペドレッシング
人参だけの水分で蒸し煮したので、それだけで甘くておいしいのですが、春らしく発酵食品のテンペ、甘いデコポンと梅酢を使ってドレッシングを作り、お好きに絡めて。
☆ガルビュール風スープ
フランス南西部の「ガルビュール」というまめとおやさいのお惣菜スープからヒントをもらい、椎茸昆布だしにハーブの香りをプラスした
クリアスープ。
かわいくてつい買ってしまったけれど、ずっと使えなかった
蝶々のパスタを浮かべて。
やっとお目見えできて、うれしい!このきれいな色はなんとレモン。
でもレモンの味はしないのでどうやって作っているんでしょう?


ケーク・サレの焼き上がり

白玉粉、豆乳、白みそなどで作った植物性チーズをのせて。

ドライトマトは市販のものでも十分なのですが、
今の時期のトマトが原産地の気候と同じなので一番味わい深い、ということで
今回は低温のオーブンで焼いた、自家製ドライトマトを使いました。
赤いのと黄色いの。
ドライトマトにすると、甘味と酸味がギュッと凝縮されます。
ナス科のトマトは、極陰性で身体を冷やしたりする作用は強いので、
たまに食べるくらいがちょうどいいですね。

・・・震災後の不自由な生活の中で、「マクロビオティックの考え方や調理法を知っていてよかった」という声を多く聞きました。
私もそう思った一人です。

今回の料理教室は、マクロビオティッククッキングインストラクター
実習のひとつで、終わってみて反省点ばかり、伝える難しさ実感・・ですが、マクロビオティックを伝えていく、はじまりです。